インフルエンザあれこれ

2009年 5月の連休明けから日本でも発症した「豚ウイルス改め新型インフルエンザ。
たちまち、日本列島を揺るがしています。

ここで7年前の中国本土を揺るがした「SARS・新型肺炎」の出来事を思い出してみましょう。
幸い中国本土在住の日本人(推定40万人)には発症せず、日本にも上陸せずに終息。
そして西洋薬では無く「漢方」が効を奏したらしい。

21世紀に入ってから、SARSを始め、急激にウイルス病が爆発的に増え始めました。生物環の一角が崩れると、堰をきったように流行します。
その第一にあげる事が出来るのは、農薬の散布による殺菌殺虫、土壌消毒などの手段にあります。細菌や昆虫は死滅しますが、その中に潜み、細菌を宿主に生きのびた『ウイルス』は突如として寄主を失い、多くは死滅するとは言うものの、農薬に対する抵抗力回復した微生物は、更に大きな生物を宿主として発育・増殖し、ついには、人体に侵襲するというパターンです。

2002年 11月 中国で『SARSウイルス』が出現しました。
SARSウイルスは「コロナウイルス」の一種であり、西洋医によれば「インフルエンザウイルス」による感染症とは、全く違う病原体による病気という事になっています。
SARSの初期の症状は、「突然の高熱」「筋肉骨折の疼痛」「全身倦怠感」など「インフルエンザ」の症状とよくにていますので、症状からの区別はつきません。
「インフルエンザ」は、通常1週間前後で回復に向かいますが、SARSの場合は発熱が持続し、咳などの呼吸症状が強くなり、自分での呼吸が苦しくなっていきます。

○毒力
 重症患者の臨床症状の占めている比例で、SARS患者の死亡率は、一般に肺炎と称するものに比べて低い。
「インフルエンザ」はWHOの発表によりますと、6億から12億の人口に影響を与えた2002年度では、死亡率8%〜10%ととしています。SARSは6%より低い死亡率と言う事ですので、中等度の毒性でしかないらしい。

○宿主
SARSは、コロナウイルスと特定していますが、下呼吸道に侵入します。飛沫につれて対外に排出されると報道されていますが、下消化器や泌尿器に定位し、大小便と伴なって排出する事が認められています。
宿主となっている人間は病原体に栄養と場所を提供しています。
人間には、積極的に外来の病原体に抵抗し、中和する能力が備わっています。宿主の抵抗力が強い場合、病原体が侵入し難く、或いは侵入しても直ぐに排除、消滅させる「力」が人間にはあります。

今回の「新型ウイルス」のワクチンは開発されていません。抗生物質は無効。ステロイドは症状を悪化。

<防御方法>
普段から良好な個人生活週間を身に付ける事。そして身体の免疫力を高める。
<栄養手段>
たんぱく質は「免疫防御機能の基礎物質であり、免疫組織と器官の構成物質です。
 ※豊富なたんぱく質を含む食品
  肉の赤身・魚・エビ・乳類・卵・豆類
 ※ビタミンAは呼吸器と胃腸粘膜の保護・表面抗体の生成・病原侵入の抵抗を促進。
 ※ビタミンCは免疫継投に不可欠であり・新しいウイルスの合成を抑制・抗ウイルス作用がある。
 ※ビタミンEは、一定の範囲で、免疫器官の発育と免疫細胞の分化を促進。
 ※微量元素は抗酸化剤・不足すると抗感染能力が低下。

伝染をさけるべく・手洗いは大切!
くしゃみ・咳の時・空中散布させないようにする。
換気に注意!                     未病医学シリーズ・新型肺炎「SARSについて」
                               粟島行春著より引用させて頂きました。

今回の「新型ウイルス」はSARSとは、全く別物ですが、7年前の事例は、かなり参考材料となると思います。

もしかかってしまったら、初期症状の高熱の段階で、早めに受診。
その時に「漢方」が処方されたら、尚いいんですが。。。

一日も早い終息を願い!